和服のご依頼

今日は涼しくて気持ちの良いさわやかな朝のスタートでした。

着実に秋が深まってくる感じがして、なんだかほっとします。

最近は、世界的に天候不順など異常気象が続き、

日本の四季はあまりはっきりと感じなくなってきました。

寒い冬には経験したことのない大雪が降ったりして、春が待ち遠しいなぁ~と思っていると、

いきなり暑い日が続いたりします。暑くて体が参ってもう勘弁してーなんて思っているところへ、

やっと秋風が吹いたかと思うと、すぐにダウンジャケットが必要になる寒さがやってくる……

なんて一年を過ごしているような気がします。

これじゃ四季ではなく、二季になっちゃいますね。

夏→冬→夏→冬↩ 時々春→秋みたいな 💦

ですので、秋を感じるさわやかな陽気はホントにうれしくなります。

 

さて、本日は久しぶりに和服買取のご依頼がありました。

知り合いのリサイクルショップのオーナーさんからヘルプのご依頼でした。

お客様は、新宿にほど近い都心の戸建てにお住いの大奥さまです。

今では少なくなった、下町風情の素敵なお住まいでした。

こんなお宅は、東京都内では本当に少なくなってきました。

高齢化が進み、先代からの戸建てを維持し続けることは様々な問題を抱えます。

防犯の問題や階段の問題、また光熱費の問題など

高齢者が戸建てのお宅に住み続けるのは、思いのほかエネルギーが必要です。

自宅を売却し、高齢者専用施設やマンションに越して、安心したいと思う傾向は、

都心で核家族化が進む現代社会においては、必然的な世の中の流れなのかもしれません。

当然のように代々引き継がれた家に住み続けることは、ナンセンスになっていくのでしょうか。

 

ご依頼の和服は、点数こそ少ないものの 稀少な織の素晴らしい逸品でした。

しかしながら、最近は全くの手付かずだったようで、シミが出てきておりました。

何とか生かしたいと思っておりますので、こちらのお品物は、京都の和服業者様におまかせするつもりです。

 

お宅に眠っている和服、帯留め、帯締めなどの和装品をもう一度蘇らせればと思っております。

どうぞ、皆様からのたくさんのご依頼をお待ちしております。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中谷 まさひろ

私は、今日にいたるまで30年間培ってきました古物商知識をもとに、お客様からのご依頼品の価値をしっかり見極め、誠実な査定を行う事を旨としております。古くても価値のあるお品物に精通しており、特に古い家屋内の仕分け作業力には負けない自信があります。また、お引越しに伴う廃棄物を処分するにあたり、お客様にとってのより適切な処分方法のアドバイスも行っております。どうぞおまかせください!